「ずれる」「つづく」と表裏に書かれたカードをひっくり返すたびに「同じ話題がつづく」「話題がどんどんずれつづける」と会話のモードが切り替わり、思わぬ展開が体験できる会話ゲームです。木下和重氏が提唱する音楽思想/実践「セグメンツ」に影響を受けています。参加人数
2人以上
ゲームの準備
① 適当なサイズの紙1枚の表裏に「ずれる」、「つづく」と記したものを用意する(下写真)。ひっくり返しやすい紙質の厚紙が適する。


② 参加者の座るテーブルなどの中央に「つづく」の面を表にして紙を設置する。
③ じゃんけんなど、任意の方法でスタートプレイヤー(最初に紙をひっくり返す権利を有する者)を決める。
ゲームの進行
① 任意の初期テーマ(会話の話題)を決め、参加者間での会話をスタートする。はじめは「つづく」が表であり、その間は最初の話題から別の話題へと会話がそれないよう意識して話し続ける。
たとえば初期テーマが「美術館」で、各自が最近行った美術館の話などをしたとする。そのとき、美術館でどういう作品を見たかという話なら、話題がつづいていると考えられる。
しかし、そこからその作品の作者が話題の中心になり、さらにその人の別の作品の話などになっていってしまうと「ずれてしまった」と考えられる。(備考a参照)
② スタートプレイヤーは自由なタイミングで紙をひっくり返すことができる。すると「ずれる」に会話のモードが切り替わる。今度は話題が次から次へとずれていくように会話を進めていく。参加者はその時話されている内容のキーワードなどから自由に連想し、意識的に話題をずらしていく。
③ 先攻の者が紙をひっくり返したとき、次に紙をひっくり返す権利は左隣の者に移る。左隣の者はまた自由なタイミングで紙をひっくり返す。こうして権利が時計回りに巡っていき、全員が2回紙をひっくり返したら紙の面は「つづく」になる。最後はこの状態で会話を続行し、参加者の合意によってゲームは終了する。
備考
a. 「つづく」の面が表のとき、「話がずれていない」範囲がどこまでになるかはケースバイケース、また各人の感覚によっても異なるため、厳密にルール化するのは困難である。現実的にはその時々で「ずれてきたな」と感じた者が自分の感性に基づき、会話に参加するなかで軌道修正を試みていく形がよいと思われる。
b. 「ずれる」の面で話を進めるとき、前の話題から無関係な話を突然始めるよりは、その都度前後の話の関連がありつつ、連想式に思わぬ方向へと話がずれていく展開のほうが面白い。
c. 参加者が偶数人のとき、各人は「ずれる」「つづく」の片方へのチェンジのみを2回行うことになる(1回目が「ずれる」への変更なら、2回目も「ずれる」への変更)。もし全員が両方へのチェンジを体験したいなら、たとえばn人参加のときn番目の者のみが2回連続でひっくり返す(4人参加なら4番目に順番の回ってきたものが5番目のひっくり返しも務める)、というように取り決めるとよい。